中日垣越建伸投手(21)が9日、ナゴヤ球場で契約交渉に臨み、14万円増の564万円で更改した。昨オフに育成契約になったが、支配下選手として再契約。背番号も「208」から「61」に復帰することも明かした。

「昨年、1年間はケガして投げられなかった。来季もとりあえず最低限1年間投げるのが目標。支配下に戻してもらえるのはうれしかった」。今季は左肩痛から実戦に復帰し、ウエスタン・リーグで23試合にリリーフ登板した。2勝0敗、防御率1・69。連投や中1日での実戦もクリアし、支配下復帰への階段を上り続けられたことに笑顔を見せた。

中学時代に同期同学年の根尾と同じ飛騨高山ボーイズに所属。山梨学院時代は最速146キロの直球を武器にチームを夏の甲子園に導き、18年ドラフト5位で中日に入団した。「3年間は140キロが出ていない。目標は140を超えたい。投げ方をよくして、球質を良くしてスピードが上げたい。1軍にいったことがないので、出場選手登録してもらうのを第一にやっていきたい」。入団3年目の左腕が2度目のスタートラインに戻った。

◆石川翔(10月に自由契約になり37万円減の年俸600万円で育成選手として再契約)「自分の中では野球に対して真剣にならないと上には行けない。野球に対する意識が薄かった。来年1日も無駄にせず、死ぬ気でやる」

◆福島(20年ドラフト4位入団も左肩痛などで1年間実戦登板なく育成契約に)「同級生が試合で投げていたり、1軍にいるのを見て悔しいと思った。いろんなことができた1年。試合で投げられるようにやっていきたい」

◆竹内(現状維持の550万円で育成契約2年目に)「来年は3年目なので、ゆっくりしてられない。上で投げたい思いが強い。完治させてアピールしていきたい」