憧れた背番号「27」を背負う。巨人岸田行倫捕手(25)が9日、都内の球団事務所で契約更改を行い、100万円増の年俸1600万円でサインした。球団からは背番号「38」から7月に楽天に移籍した炭谷の後を継ぐ「27」への変更を伝えられた。「谷繁さん、古田さんとかキャッチャーをやっている人が27番つけているようなイメージが強い。(高2で)捕手をやり始めたころから憧れを持っていた。変更になったと聞いたときはうれしく思いました」と喜んだ。

今季は1軍のスタメン出場は3試合。打率1割8分2厘、0本塁打に終わった。試合に出られなかった悔しさを胸に、正捕手奪取へ燃えている。「大城さん、小林さんに比べると経験値は全然違う。なんとか自分の良さを前面にアピールして結果を出すしか周りの評価や信頼を得られない。2人に勝たないと試合に出られない。まずは結果を出して、結果で示したい」と誓いを立てた。

今オフは吉川と同学年の岡本和とともに自主トレを行う。「このままでは中途半端で終わってしまう。(正捕手を)とるんだという強い気持ちを前面に出してやっていきたい」。“円陣番長”と呼ばれる元気印が、正捕手争いに割って入る。(金額は推定)