BIGBOSSと同じ背番号「1」を、若き選手たちが続々と背負う。ロッテ藤原恭大外野手(21)の背番号が「2」から「1」に変更されることが10日、発表された。井口資仁監督(46)からも提案されていた番号に正式に決まり、来季のレギュラー奪取に突き進む。契約更改では500万円増の年俸2300万円でサイン。

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甲子園の星だった藤原が、ロッテの星になる。契約更改の席で背番号「1」を伝えられた。

「チームの顔にならないといけない存在だと思いますし、このロッテをしっかり背負っていかないといけないという大事な番号だと思うので。番号で野球をするわけじゃないんですけど、世間からそういう目で見られると思うのでしっかりやりたいなと思います」

背番号「1」には井口監督の思いもあった。

「1番どうだ、っていう話はシーズン中に恭大ともしながら。本当にレギュラーとして一本立ちしてほしいという思いもありました。本人も1番でいきたいという話はしていたので」

思いに応えるプロ4年目にしなくてはならない。今季は開幕スタメン後、不調で2軍へ。再昇格後は7、8月度に月間MVPに選ばれるも、9月以降は打率1割未満。「いいものと悪いものとが極端に出たシーズンだったので」。秋は技術の修正に努めた。練習だけで満足はできない。

「来年は4年目なので、本当に結果を残さないといけないので」

言葉の端々に危機感を交えた。逆境に強いメンタルと確かな技術が合致すれば、背中の1は強烈な輝きを放つことになる。「この世代を引っ張っていかないといけないと思っているので。そう思ってます」。この冬、1年を戦い抜ける強さを身につける。2月1日、千葉ロッテマリーンズからの最大級の期待に、袖を通す。【金子真仁】