慶大が今年最後の実戦を白星で飾った。年間3冠(春、秋リーグ戦、大学選手権)を果たした4年生が11月で引退。新チーム2戦目を迎えたこの日は打線が爆発し、18安打で9得点を奪った。

クリーンアップがそれぞれ2安打と結果を残した。3番山本晃大外野手(3年=浦和学院)、4番栗林泰三内野手(2年=桐蔭学園)は本塁打でチームを勢いづけた。5番清原正吾内野手(1年=慶応)は、2回無死からの第1打席で右中間へ三塁打を放った。清原はその後、第2打席は投手失策で出塁、第3打席は5回1死から中前打、第4打席は無死満塁から遊ゴロに倒れた。4打数2安打の内容だった。

強打者の後を狙う。ソフトバンク2位指名の正木智也内野手(4年=慶応)が守っていた一塁の枠が空いた。堀井哲也監督(59)は「山本は外野で3番を打って欲しい。栗林はファーストで正木の後ですよね。これを清原と2人で争ってくれれば」と話した。

他のポジション争いも熾烈(しれつ)を極める。この日は合計28人の選手が起用された。堀井監督は「4人のレギュラーが残って、センター、ライト、ファート、キャッチャーが抜けました。めどはまだ立っていない。どんどん食い込んできて欲しい」と、一冬越えての成長に期待を込めた。