広島会沢翼捕手(33)が13日、マツダスタジアム内で契約交渉を行い、現状維持の1億8000万円プラス出来高で更改した。今季は15年以降では最少の70試合の出場にとどまり、打率2割5分6厘、3本塁打、22打点。チームも3年連続Bクラスに終わった。3年契約最終年となる来季、正捕手として全試合出場を目指す。(金額は推定)
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筋を通す男だ。先日6日に選手会の会長に就任した会沢は契約更改会見では髪形を整え、シーズン中は生やしていたひげもきれいにそり上げた。19年まで務めた広島の選手会長とは違う役割を担う来季は、広島と3年契約の最終年。今季までの悔しさを晴らすシーズンと位置付けている。
「悔しさしかない。ケガをして、もう1回、野球の神様が“しっかりやれよ”と言ってくださった。“野球をなめるなよ”と。そういう気持ちを胸に、来シーズン戦っていきたい」
2年続けて2桁試合数に終わった。今季は開幕から先発マスクの機会が限られ、5月には下半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消。早期復帰も再登録後わずか13日後に「左下腿腓腹(かたいひふく)筋挫傷」で再び離脱となり、内定していた東京五輪の侍ジャパンも辞退した。15年以降では最少70試合の出場にとどまり「情けなさが残っている。怒りというものを自分に対して持っています」と唇をかんだ。
正捕手の座を確固たるものとするために、自己改革に取り組む。昨オフから球団OB黒田博樹氏や大瀬良が師事する手塚一志トレーナーが運営する広島市内の施設「上達屋」に通い、体の使い方を一からたたき込んでいる。「もう1回、野球と真摯(しんし)に向き合わないといけない。自分の自己分析もしっかりしないといけない。弱肉強食の世界。そこは頭に入れてやっていかないといけない」。停滞感や首脳陣が自身に抱くイメージを変えるためには、まず自分自身を変えなければいけない。
まだ33歳。台頭する若手にポジションを譲る年齢ではない。経験や統率力では群を抜く。自己改革であらためて全試合出場を目指す。「プロ野球選手である以上、試合に出てナンボだと思っていますので、そこ(全試合)は目指していきます」。来季は結果でも、筋を通す。【前原淳】



