日本ハム上沢がプロ入り最多の12勝を挙げた。防御率も初の2点台で、勝利数と防御率は山本、宮城のオリックスコンビに次いでリーグ3位だった。安定した投球が続いた。6回以上投げて自責点3以下のクオリティースタート(QS)が21度。QS失敗はシーズン最初の2試合と7月3日ソフトバンク戦の3試合で、QS率87・5%は山本の88・5%に次いで今季両リーグ2位(規定投球回以上)。最近10年を見ても上沢を上回るのは12、13年田中(楽天)ら延べ8人しかいない。

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上沢は4番打者を被打率1割8分2厘に抑え、本塁打を1本も許さなかった。今季、100イニング以上投げたパ・リーグ21人、セ・リーグ21人の合計42人の中で、4番打者に被本塁打0は山本と上沢だけ。山本は3番打者に2本打たれたが、上沢は3番打者も0。上沢は3、4番に1発を打たれなかった。今季のパ・リーグを見ると、全689本塁打のうち3番が105本、4番が127本記録。全本塁打の約3分の1を打っている3、4番打者を0本に封じる投球は光った。上沢は昨年も4番打者を0本に抑え、4番打者に許した1発は19年4月5日西武戦の山川が最後。対4番は147打席連続被本塁打0の「4番キラー」だ。

4番は得意の上沢だが、屋外球場は苦手。今季はドーム球場で10勝3敗、防御率2・06に対し、屋外球場は2勝3敗、防御率5・67。QSに失敗した3試合のうち2試合は屋外の楽天生命とセルラー那覇だった。屋外球場は19年0勝3敗→20年0勝2敗→21年2勝3敗。ドーム球場は最近3年間で合計23勝7敗なのに、屋外は苦戦が続いている。

【伊藤友一】