DeNA三浦大輔監督(47)が19日、日本ハムから移籍加入した大田泰示外野手(31)について、高校時代に活躍した横浜スタジアムとの好相性を期待した。牧秀悟内野手(23)京山将弥投手(23)と横浜市内で「京急百貨店×ウィング上大岡PRESENTS がんばろう横浜!横浜DeNAベイスターズ クリスマストークショー2021」に参加。

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「東海大相模で横浜スタジアムは庭みたいなものですからね。横浜スタジアムで暴れてもらえたらと期待しています」と話した。

大田は広島県出身だが、高校時代は神奈川県の東海大相模に野球留学した。高校通算65本塁打をマークし、巨人とソフトバンクの2球団からドラフト1位指名を受けた逸材だった。

外野は右翼オースティン、中堅桑原将志、左翼佐野恵太で、今季はほぼ不動だった。三浦監督は「競争がもっともっと激しくなっていかないと。大田泰示が入って、他の選手に与える影響も大きい」。競争こそがチーム力を増大させると考えている。「今いる選手が全員1軍でいい思いできるかというと、絶対できない。1軍の枠は決まっている。枠の奪い合い。安泰はないと思ってもらわないと。競争が激しくなれば激しいほどはチームが強くなる。(今季は)競争が少なかったかな。もっともっと荒波というかチーム内の競争を激化させないと」と来季への見通しを語った。

今季のレギュラーも含め、外野は横一線のスタートにはならない。「横一線ではない。実績のある選手もいる。でも固定はしていない。『決まってるから俺は』という選手は、厳しい言い方ですが、いらないです。やはり競争ですから、自分がいい思いをしたければ、アピールして、結果を残していくしかない」。キャンプ中は実績を加味した調整が許される。だが、公式戦開幕までには再度、実力を証明する必要があるという考えを示した。

来季が就任2年目となる三浦監督が選手に対して「いらない」という強い言葉を使うのは、極めて異例のこと。それだけ、戦力増に手応えをつかんでいる証左だ。【斎藤直樹】