2021年度社会人野球表彰式が22日、都内で開かれ、10選手が表彰された。

投手部門は、大阪ガス・河野佳投手(20=広陵)。高卒2年目の今年、優勝した日本選手権では全5試合中4試合に登板し、3勝を挙げた。都市対抗でも1回戦で無四球完封勝利。抜群の安定感で、最多勝利投手賞(6勝)、最優秀防御率賞(0・21)にも輝いた。

来秋のドラフト候補に挙がる右腕は「2大大会で無失点は自信になります。点を取られない投手になれるよう、来年も頑張りたい」と語った。

高校からプロを目指す気持ちもあったが、周囲の勧めもあり、社会人入り。「高校の頃は、打たれて一喜一憂していました。社会人では落ち着いて投げられるようになりました。投手が一喜一憂するとチームが崩れる。その点は、成長したかなと思います」と2年間の成果を感じている。

同学年には、ヤクルト奥川、ロッテ佐々木ら、既にプロで活躍する選手も多い。「テレビを見ていると、悔しい気持ちもあります。自分も早く活躍したい。来年が勝負だと思います」と、プロ入りへの決意を口にした。

表彰選手は次の通り。

【ベストナイン】

投手 大阪ガス・河野佳(20=広陵)初

捕手 セガサミー・須田凌平(29=立正大)初

一塁手 三菱重工East・久木田雄介(28=第一工大)初

二塁手 大阪ガス・峰下智弘(29=近大)2度目

三塁手 東芝・吉田潤(32=岡山理大付)初

遊撃手 セガサミー・中川智裕(24=近大)初

外野手 NTT東日本・向山基生(25=法大)初、大阪ガス・末包昇大(25=東洋大)初、三菱重工East・小柳卓也(30=日体大)初

指名打者 三井健右(23=立大)初

【首位打者賞】

三菱重工East・久木田雄介(4割4分4厘、45打数20安打)初

【最多本塁打賞】

NTT東日本・向山基生(6本)初

【最多打点賞】

NTT東日本・向山基生(20打点)初

【最多勝利投手賞】

大阪ガス・河野佳(6勝)初

【最優秀防御率賞】大阪ガス・河野佳(0・21)初