2年連続キングへのカギは内角にあり。オリックス杉本裕太郎外野手(30)が23日、球団施設での自主トレを打ち上げた。今後は地元徳島や広島で体を動かし、キャンプインに備える。

来季は投手の攻めが一層厳しくなると予測し、対策に時間を費やす。「インコースを攻められると思う。今まで以上に内角、特に内角高めの練習をしていきたい」と目的は明確だ。

今年は状況に応じて軽打も取り入れ、内角球にも対応してきた。決して弱点ではない。ただ、チーム別最多の13本塁打を許したロッテ井口監督が先日のラジオ番組で「もっと何かしないと」と徹底マークを公言するなど、各球団がラオウ包囲網を敷いてくる。32本塁打の大砲だけに死球覚悟で胸元をえぐられるのは確実。今季の死球は10と「よけるのは得意ではない」という杉本にとって難問になりかねない。

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「今年は甘く入った球を打っていた。要求通りに来た球も(当たりは)汚くてもヒットなりで対応できたらいいなと。まずは試合に出ること。いい若い子も多いし、出られるとはマジで思っていない。普通に競争です」。どこまでも謙虚に、欲は捨てて真価の問われるシーズンに向かう。【柏原誠】