ソフトバンクは24日、古谷優人投手(22)との来季選手契約を締結せず、保留権を放棄し、自由契約にすることを発表した。野球協約第74条(2)に基づき契約保留期間を終了させ、コミッショナーへ自由契約選手公示の申請を行う。

ソフトバンクの選手よりロッカー内で私物盗難の被害申し出があり、警察に相談し調査を行った結果、古谷の関与が判明。球団が古谷本人に聴取したところ、事実関係を認めたため、選手契約を締結し難い重要な事案であると判断し、来季の選手契約を締結しないことを本人に通達した

ソフトバンクの本拠地ペイペイドームでは、清掃員による野球道具などの窃盗事件があったが、三笠GMは「直接的な関わりはありません」と説明した。

今後の再発防止策については「防犯カメラの増設。ロッカー内の金庫、貴重品入れをしっかり活用しましょうという啓蒙。こういうことがないよう教育していくことが必要かなと思います」と話した。

◆古谷優人(ふるや・ゆうと)1999年(平11)2月19日、北海道生まれ。江陵3年夏は北北海道大会準々決勝の釧路工戦で8者連続を含む20奪三振、自ら本塁打を放ち4強入り。16年ドラフト2位でソフトバンク入団。19年5月5日、四国IL・香川との交流戦(レクザムスタジアム)で、1軍を含め日本選手の左腕最速となる160キロを計測した。今年10月14日楽天戦で1軍初勝利。176センチ、79キロ。左投げ左打ち。