西武が来季、ジャンセン・ウィティ内野手(31=マリナーズ傘下FA)が入団することを25日、発表した。背番号33で、呼称は「ジャンセン」となる。ジャンセンはメジャー未経験も、今季3Aで打率2割9分9厘、19本塁打。守備は遊撃以外の内野に加え、外野も守れるユーティリティー。さらに敗戦処理ながら公式戦で7試合に登板した“二刀流”で、今季のチームMVPに輝いた。

ジャンセンは13年にレッドソックスからドラフト指名を受け、傘下のマイナーリーグでメジャー昇格を目指してきた苦労人。当時は月給1600ドル(約17万6000円)程度で、副業で木製アートを制作・販売したこともあるという。球団を通じて「日本で大好きな野球ができることに感謝していますし、夢のようです。22年だけでなく、末永くプレーできるように頑張ります」と早くも“生涯ライオンズ”を宣言した。

その心意気に渡辺久信GMも「広角に打てる中距離ヒッターで、コンタクト能力にたけた選手です。内野も外野も守れるオールラウンダーとして、ぜひ日本で成功を収め活躍してほしいと思っています」と期待を込めた。