オリックスのドラフト1位椋木蓮(むくのき・れん)投手(21=東北福祉大)が、開幕ストッパー候補に浮上した。中嶋監督が、新人右腕の起用法について「特殊な例かもしれないですけど…、広島の栗林くんみたいに。新人でいきなりストッパーをして、どれだけの負担がくるのか見てみたい」と構想を明かした。

期待を込めて背番号15を与えられた最速154キロ右腕は「(背番号に)恥じないピッチングをしていきたい。1年目から即戦力として、チームに足りないピースを埋めていければと思っています」と奮闘を誓っている。現状、クローザーはベテラン右腕の平野佳が務めるが、非常時に備え、指揮官は若手の台頭を願っている。ドラフト1位ルーキーが富山、漆原、K-鈴木らとの競争に割って入る可能性が高い。

今春宮崎キャンプ、オープン戦で着実に結果を残せば、開幕戦の3月25日西武戦(メットライフドーム)の9回マウンドに立つ可能性は十分にある。中嶋監督は「もしかしたら(1年目に)抑えをして、次の年は先発に…とか」と将来的なビジョンも描いている。その能力を高く評価し、侍ジャパン入りにも言及。「それだけの素質はあるからね。候補に選ぶのは栗山さんでしょ? そこに選ばれるような選手にしていきたい。持っているものを光らせたい」と夢を膨らませた。【真柴健】