「菅野組」自主トレに参加中の巨人鍬原拓也投手(25)が、早め早めに勝負をかける。

11日、沖縄・宮古島での自主トレ後にリモート会見に応じ、天候次第では12日のブルペン投球開始を宣言した。「キャンプの初日からしっかり投げられるようにしたい。去年はケガして、キャンプで全く投げ込めなくて、9月、10月、肩肘がしんどかった」。昨年のようにスタートの出遅れは繰り返さない。

17年のドラ1右腕は昨季、右肘肘頭骨折から復帰し、8月に支配下に返り咲いた。しかし1軍登板はなく、今オフに再び育成選手として再契約を結んだ。「大事なところで結果を残せなかった。支配下に上がる直前までは、順調にきていた。支配下になったあとが全然ダメ」と断じた。

5年目の今季、まずは先発の座を狙う。「先発を目標にやって、中継ぎといわれてもできるような対応をしたい。中継ぎスタートで先発は難しい。まずは先発で行きたい。キャンプからすぐアピールできるように。すぐ支配下にもどって、今年こそ、1年間1軍で戦えるようにやって行きたい」。即ブルペン、即アピール、即支配下。その先の1軍マウンドを見据えた。【小早川宗一郎】