関西学生野球の関学大が12日、兵庫・西宮市内の同大学グラウンドで始動した。

佐藤太紀(たいき)内野手(3年=関西学院)は兄の阪神佐藤輝明内野手(22)からブレない姿勢を学び、最終学年シーズンへ気合十分。「とにかく結果を出すしかない。何でもいいので結果を出したい。スタメン中心で活躍する。それだけです」と力を込めた。

187センチ、98キロ。身長は兄と変わらず、体重は4キロ上回る。高校時代は通算12本塁打を放った右の大型内野手だが、大学3年間でまだリーグ戦出場はない。それでも昨秋の兵庫県知事杯争奪社会人・大学野球大会では一塁などでスタメン出場し、計9打数3安打3打点。定位置奪取に向けて「近づいてきているとは思います」と前を向く。

兄の輝明はプロ1年目から球団新人最多の24本塁打をマーク。一方で後半戦はNPB野手ワーストの59打席連続無安打を喫するなど絶不調にも苦しんだが、最後までフルスイングを貫いた。「1年間ブレずにやっていた。変に小さくならずに振っていた。自分も芯を持ってやっていきたい」。兄の姿を目に焼きつけ、勝負の1年に臨む。

大学ラストシーズンは「サードで勝負したいというのはあります」とイメージ。「打撃も守備も走塁も、自分が求めているところは全然できていない。全部レベルアップしていきたい」と燃えている。大学卒業後も「高いレベルでやりたい」と社会人チームなどでの現役続行を希望する予定。育成選手としてのNPB入りにも「取ってもらえるなら」と目をギラつかせた。

 

◆佐藤太紀(さとう・たいき)2000年(平12)4月15日生まれ、兵庫・西宮市出身。甲東小1年から甲東ブルーサンダースで軟式野球を始める。6年時はオリックスジュニア所属。甲陵中では硬式野球の西宮フェニックスでプレー。関西学院高では2年秋から公式戦に出場し、捕手を中心に通算12本塁打。187センチ、98キロ。右投げ右打ち。