日本ハム清宮幸太郎内野手(22)が、大幅減量で5年目の飛躍を誓った。

【痩せた?】日本ハム清宮幸太郎、9キロ減量に手応え「動きやすい。あんまり疲れない」>

12日、佐賀・嬉野での自主トレを公開。新庄剛志監督(49)からのダイエット指令で、公称103キロから94キロに変貌した。昨オフにソフトバンク柳田悠岐外野手(33)に志願して、念願の合同トレ。今度は柳田から課された「30本塁打」のノルマ達成へ、鍛錬を積んでいく。

    ◇    ◇    ◇

見違えるほどのスタイルで、白い息を吐いて走る清宮がいた。新庄BIGBOSSから脇腹をつままれ、ダイエット指令を出されてから約2カ月。目標クリアとなる約10キロ減の体重94キロに変貌した。「動きやすいです、やっぱり。あんまり疲れないし」と効果を実感。5年目のシーズンを前に、キレが増した姿でパワーアップを遂げようとしている。

地道な努力が数字になって表れた。昨年11月下旬、減量開始から始めている朝の散歩の効果もあり98キロまで絞った。自主トレ先の佐賀・嬉野でも継続しており、起床後の午前6時から「趣のある街並み」という嬉野温泉街を、時速6キロで1時間歩いている。食事面では適量の糖質を摂取しながら、タレやドレッシングを使用しないことで脂質カット。肉も脂身は少なめで、塩もレモンも封印。「全然、苦ではない」と笑みを浮かべる余裕を見せた。

念願の合同トレで、飛躍へのヒントを得た。昨年、ソフトバンク柳田にライン電話で直接連絡して弟子入りを志願。シーズン中は、一塁付近で攻守の際に話す程度だったが「むちゃくちゃ、いい方」と心酔しきっている。独特なスイングの意図などを積極的に質問するなど、吸収しようと貪欲。共通の話題は食事の話で「うまいもんいっぱい食べて、たくさん運動するのが一番元気でいい動きが出来る。(食事と運動の)両方を一生懸命やれ」と助言をもらった。

シーズン30本塁打のノルマを課せられ、達成すればご褒美付き。「いけるでしょ、清宮ですよ」と太鼓判を押されるほど、素質の高さは揺るぎない。今季開幕は3月25日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)。清宮は「柳田さんの前で1発かましてやりたいと思います」と鍛錬の成果を証明するアーチを架けるため、心身で磨き上げていく。【田中彩友美】

日本ハムニュース一覧はコチラ>

▽減量で成功した選手

◆門田博光(オリックス) 南海からオリックスへの移籍が決まった88年オフ、ゆで卵を毎日食べる「デンマーク式ダイエット」で週に6キロ減量。89年は41歳で打率3割5厘、33本塁打、93打点をマーク。

◆山崎武司(中日) 95年の秋季キャンプで星野監督から減量を命じられる。油や炭水化物を減らす食事療法で20キロ近くの減量に成功。本塁打を95年の16本から39本に増やし、自身初の本塁打王を獲得した。

◆T-岡田(オリックス) 10年に33本で本塁打王を獲得も、翌年から16本→10本→4本と本塁打が減少。足のケガが続いていたため、13年オフに足腰の負担を減少させるために減量。体のキレも戻り、14年は24本塁打を放って復活。