巨人は21日、都内のホテルでスタッフ会議を行った。同会議で山口寿一オーナー(64)は“新生ジャイアンツ”を掲げ、「勝利」と「育成」を厳命した。

山口オーナーは「新しいジャイアンツをつくりながらペナントを奪回していく、最後は日本一をとる。そういう1年になると思っているということを言いました」と明かした。さらに「今年は戦力補強については、FA選手はとらずに外国人選手の獲得と若手の底上げで、戦力強化を図っていくという方針を立てて、その方針に私も賛成している」と続けた。

今季から新たに3年契約を結んで、指揮を託した原監督には「勝ちながら育てるというのは極めて難しい仕事なわけですけれども、その役目を原監督に託しました。昨年をどう振り返るというのは、原監督から意見を聞かせてもらった上で、今年は原監督でいこうということを決めて、私から原監督に続投をお願いした。チームスタッフ一致結束してペナントを奪還し、最後は日本一を取るという1年にしていきましょうということを言いました」と話した。

渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆(95)と長嶋茂雄終身名誉監督(85)の近況についても言及した。同オーナーは「おかげさまで主筆も名誉監督も体調は良くて、元気ですよね。名誉監督は先日文化勲章をいただいて、ご本人も大変喜んでいた。プロ野球が日本の文化と認められたと受け止めたので、非常に感激しています。それは渡辺主筆も大変喜んで『すごいことだ』と言っていました」と報告した。