平均年齢23・8歳の「若武者キャンプ」で新生ジャイアンツの下地をつくる。巨人は21日、都内のホテルでスタッフ会議を実施。山口オーナーから「新しいジャイアンツ」をつくりながら「勝利」と「育成」の両立を厳命された原辰徳監督(63)は「若い力をいかに発掘し、レギュラーとして戦わすことができるか」と今季のテーマを定めた。

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目的達成へ、フレッシュな顔触れで球春を迎える。2月1日からの春季キャンプ1軍メンバーに、ドラフト5位の岡田悠希外野手(法大=22)山崎伊織投手(23)と堀田賢慎投手(20)秋広優人内野手中山礼都内野手(ともに19)ら若手を抜てき。平均年齢23・8歳の26選手をそろえた。

次世代を担う新芽を横一線で競わせる。「若い選手たちでチームをつくっていく意志はもう言っている」と、今オフはFA戦線に参戦せず。「力が五分ならば、実績がない若い選手を思い切って使う」。レギュラー陣を脅かす可能性と期待値を示せば経験が浅かろうが門戸を開く方針。そんな新星の誕生をうながすべく、10日と11日の紅白戦まで1軍で鍛錬を積ませながらアピールの機会を与える。

主力や即戦力ルーキーへの配慮も施した。坂本、丸、中島、中田、ウィーラー、菅野、井納、ビエイラ、デラロサ、メルセデスはS班で独自調整。ドラフト1位の大勢投手(翁田大勢、22=関西国際大)同2位の山田龍聖投手(21=JR東日本)同3位の赤星優志投手(22=日大)は焦らせないよう2軍からプロの第1歩を刻ませる。原監督は「底上げをしないと強いチームはつくれない」と強い決意を示した。【浜本卓也】