西武は24日、昨季までプレーした元投手の榎田大樹氏(35)が「球団本部ファーム・育成グループ バイオメカニクス(1軍グループ兼務)兼企画室アライアンス戦略」に就任したと発表した。

球団によればバイオメカニクスは、映像やデータの動作解析を投手のパフォーマンス向上に役立てること。アライアンス戦略は外部の研究所や民間企業と連携し、新システムなどを共同開発していくこと。

榎田氏は社会人野球の東京ガスから10年ドラフト1位で阪神に入団。18年開幕前に西武へトレード移籍し、同年自己最多の11勝をマーク。通算237試合に登板して29勝25敗、60ホールド3セーブ、防御率4・16の成績を残した。

裏方としてのセカンドキャリアが決まり「現役時代からデータなどの数値には興味があり、意識して取り組んでいました。今回このような職に就いたので、感覚的なところに加えて動作解析した結果を、各選手の特徴に合わせて伝えていければと思います。チームの勝利に貢献できるよう頑張ります」とコメントした。

◆榎田大樹(えのきだ・だいき)1986年(昭61)8月7日生まれ、鹿児島県出身。小林西-福岡大-東京ガスを経て10年ドラフト1位で阪神入り。1年目11年の33ホールドはセ新人最多で、62試合登板は阪神の新人投手最多。岡本洋介投手との交換トレードで18年西武へ移籍。同年には自己最多の11勝を挙げた。180センチ、90キロ。左投げ左打ち。