楽天早川隆久投手(23)が“早稲田式”で最多勝へ成り上がる。27日、楽天生命パークで自主トレを公開。1月は22日まで早大の先輩・ソフトバンク和田毅投手(40)に志願し、長崎市内での自主トレに同行した。「ランニングもすごく走るし、食事も自分たちと同じくらい食べるし、ウエートも自分たちと変わらない重量。本当にすごい」と、同じ左腕の大先輩から刺激を受け、仙台に戻っても下半身を追い込んだ。

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17歳年上の和田も、大学時代の早稲田式の内容を軸に練習。体幹や連動性を重視したメニューを中心に1日約8時間、5勤1休で3クールこなした。早川は、ルーキーイヤーの昨季は5月に初完投初完封を挙げたものの、8月は3試合登板も未勝利。規定投球回にも5回1/3届かなかった。それだけに「疲労がたまりにくいフォーム」をテーマに掲げ、プロ20年目の和田を参考にしながら、フォームを固める。その上で「できる限りのケアはしながらも、なるべく疲労は抜き過ぎず、体が疲れた状態でどこまでできるかを踏まえて、自主トレをしていた」と、あえて疲労感のある中で負荷を掛けていたという。

和田からは、自身が10年に最多勝を獲得した17勝という数字を挙げられ「それを超す記録はやってもらいたい」と、先輩超えの指令を受けた。昨季は9勝。「目標である2桁がなかなか難しかったので、2桁にとどまらず12勝、15勝、その先を目指してやっていきたい」と高らかに掲げた。