広島はコロナ禍を乗り越え、予定通りキャンプを実施する方向だ。田中広輔内野手(32)、西川龍馬外野手(27)、中神拓都内野手(21)と球団スタッフ1人が29日、新型コロナウイルスの陽性判定を受けたと発表した。

今年に入って8選手の陽性が判明。1軍は2月1日から宮崎・日南で春季キャンプを行う。感染対策を徹底し、しっかり準備を進める。

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広島は28日に、スクリーニングPCR検査を実施した。そこで田中広、中神、球団スタッフが無症状ながら陽性判定を受け、29日に発表された。さらに25日まで日本ハム近藤らと千葉県内で自主トレを行い、自主隔離中だった西川が28日に38度の発熱。同日検査を受け、陽性と判定された。3選手に加え、濃厚接触の疑いがある選手、スタッフは自主隔離中だ。

急きょ29日のマツダスタジアム、大野練習場での合同自主トレは中止になった。施設内の消毒を行い、選手、首脳陣、スタッフらは再度、PCR検査を受検した。30日も万全を期すため、同様にスクリーニングPCR検査を実施する。鈴木球団本部長は「できる限り(検査を)する。今日は陰性でも明日、陽性となることもある」と厳戒態勢を敷く構えだ。一方で「明日(30日)の結果を見て、キャンプの予定を決める」と、現時点でキャンプの予定に変更はない。感染対策を徹底し、しっかり準備を進める。

チームは今年に入って計8選手が陽性判定を受けた。田中広と西川は1軍キャンプメンバーに入っていたが、感染から復帰後は2軍に合流する見込み。我慢の時が続きそうだ。

◆広島のコロナ拡大防止対策 県外での自主トレから戻ってきた選手にはPCR検査を課し、陰性が確認されたのち、球団施設の利用を許可してきた。さらに県外から戻ってきた選手を午後、年明けから広島で練習している選手を午前に分けて自主トレを行い、接触機会を減らしてきた。