沖縄・宜野座の阪神1軍キャンプ地内にある「パーラーぎのざ」が2年ぶりにキャンプ期間中に営業する。

本来のサブグラウンド手前の店舗は休業し、球場周辺に出店として出店。新型コロナウイルス対策を万全にした上で、2年ぶりの有観客キャンプに訪れるファンを出迎える。

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毎年選手にちなんだ新メニューを出してきた宜野座の名物店。今年は、佐藤輝にちなんだ「明るく輝けテリアキ丼」と、岩崎にちなんだ「ステキなスグルのステーキグリル」で、いずれも価格は500円。「テリアキ丼」はご飯と豚の照り焼きの上にマヨネーズ&マスタードがたっぷりとかけられボリューム満点。「ステーキグリル」は焼き肉風味に焼いた牛肉をパンではさんでいる。

店長の新里玲奈さんは「テリアキ丼は去年営業できなくて幻に終わったから。豚って沖縄では冠婚葬祭に使われる縁起もの。だいたい豚で始まって豚で終わる。マスタードはバッティングをマスターして欲しいってことで。岩崎さんのは去年の活躍をたたえてステーキグリル。中継ぎだからパンで挟んでる」と笑顔で説明した。

「パーラーぎのざ」は阪神の宜野座キャンプとともに歩んできた。阪神の1軍は03年からキャンプ前半を沖縄・宜野座で行うようになった。当時はテントで仮オープンし、同年7月から本格的に営業を開始。今年は阪神1軍キャンプの“宜野座20年目”の節目。「今年は本当にありがとうと思う。阪神と一緒にできることに関してありがとうございますと。宜野座の地を選んでくれてありがとうと。仕事ができることに関してもありがとう」と新里さんは感謝しきりだった。【中野椋】