DeNA牧秀悟内野手(23)が6日、新型コロナ感染から復帰し、チームに合流した。出遅れた牧にとっては、この日が22年のキャンプイン。「侍ジャパン入り」を目標に掲げ、新シーズンのスタートを切った。

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DeNA牧秀悟内野手(23)は失われた時間を取り戻すかのように、じっくりと振り込んだ。沖縄・嘉手納の2軍キャンプに合流。「久々のバッティングでもあったので、緩い球をしっかり。自分のフォームを確かめながら」。約1時間、210スイング、マシン打撃で合わせた。ランニングメニューもこなし、1月27日以来10日ぶりに太陽を浴びての練習。円陣では「1日1日、無駄にしないよう頑張ります」と誓った。

感染後の自主隔離中は、青星寮の隔離部屋でYouTubeの野球動画などを見る日々。直前の1月は大和と鹿児島・鹿屋で合同自主トレを行っており「10日間あいてしまったけど、その時やったことをまだ体が覚えているので、徐々に取り戻す気持ちでやっています」。隔離中、心配する三浦監督から直接電話がかかってきた。「今は治すことだけに集中し、治ったら焦らずやってくれ」とエールを受けた通り、はやる気持ちを抑え開幕を見据える。

グラウンドに姿はなくとも、存在感は放った。侍ジャパン・栗山監督が、5日に宜野湾キャンプを視察に訪れ、昨季ルーキーながら3割1分4厘の高打率を残した牧を評価。「自分自身も、日本を代表して立ちたいというところはある。今はこういう形になってしまっていますけど、ゆっくり本調子を取り戻してから、目指していきたいなと思います」。真価が問われる2年目を前にアクシデントに見舞われても、堅実に再出発に踏み出した。【栗田成芳】