巨人首脳陣に期待を抱かせる44球だった。トミー・ジョン手術明けで育成選手の堀田賢慎投手が7日、宮崎キャンプでシート打撃に登板した。

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中山、勝俣、広岡にカーブ、スライダー、チェンジアップも交ぜて44球を投げ、安打性は3本。「コースの出し入れを意識して投げていた。ファウルとかも取れていたので良かったんじゃないかなと思います」と納得の表情だった。

抜け球もあり、17球がボールと課題も出た。だが指にかかった直球の威力が、そんな印象をきれいに上書きした。桑田投手チーフコーチは「今は直球を磨くことでいいと思う。順調じゃないですか」と言えば、原監督も「堂々と投げきっている姿は非常に可能性を感じさせる」とうなずいた。

19年にドラフト1位で入団後、リハビリの日々を過ごしてきた。「今は楽しいですね」とかみしめつつ「楽しいからといってオーバーワークでけがしたりは(できない)。自分の中で抑えながらやっている」と地に足をつける。11日の紅白戦に登板予定。「真っすぐは実戦でもアピールしていければ」。視界にとらえる開幕までの支配下再登録へ、着実に階段を上がっている。【浜本卓也】