引き立て役はNO! 阪神矢野燿大監督(53)が注目試合で豪華オーダーを組んだ。

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7日、今季初の対外試合となる8日日本ハム戦(宜野座)のスタメンを事前に発表。切り込み隊長の近本から始まり、3番大山、4番佐藤輝、5番糸井のクリーンアップ。6番梅野も出場する。外国人選手の名前こそないが、若手主体が多い2月上旬の練習試合に球団の顔がズラリ。主役は矢野阪神が奪うといわんばかりの、ガチンコ打線だ。

注目の4番には佐藤輝を置いた。矢野監督が「それはそっち(マスコミ)が好きやから。気ぃ遣ってるんやから」と笑ったが、もちろん意図はある。井上ヘッドコーチは「輝明を4番に据えたことによって、悠輔に競争意識を持たせるという意味も、ないということもない」と補足。全国から多くの視線が注がれる一戦も、4番バトルの舞台だ。

主力級が並ぶガチンコ打線は、キャンプの産物でもあった。ベテラン糸井をはじめ近本、大山ら主力級が元気な連日姿を披露。大きな故障者なくキャンプが進んでいる。矢野監督は日本ハム戦を前に「勝つことだけが目的じゃない。開幕に向けたいい競争をできればいい」と力説。キャンプ序盤からレベルの高いチーム内争いができているからこその豪華オーダーだ。

矢野監督はこれまでもファンを喜ばす新庄スタイルに共感。この日は「楽しみっていうのはある。どういう野球をするのかなとか、どういう空気感になるのか」とBIGBOSS采配をイメージした。6月の交流戦では日本ハムを甲子園に迎え撃つ。強烈な先制パンチを放ちたい。【桝井聡】