「朝活」を挫折しないで、ローテーションで投げ抜く。西武渡辺勇太朗投手(21)がブルプン入りし、変化球も交ぜて96球を投げた。捕手は森で、打席にも山川ら打者が立つ形で実戦を意識した。「開幕からローテーションに入って、1年間守ること」と4年目の決意。昨季の4勝は、すべて後半戦にマーク。「倍はまず勝ちたいな」と8勝を目標にした。

【関連記事】西武ニュース一覧

達成するために、まず自分に負けないこと。今年こそ「やり抜く」と心に決めている。「朝のルーティンをしっかりやる」と。キャンプでは朝は7時半より早くタクシーに乗って、高橋と一緒に球場入り。ストレッチ、体幹、肩のエクササイズとモーニングルーティンを行うことで「その日の体の調子も分かる」という。よく調子が分かれば、状態に合わせた最適な対処をしやすくなる。求める安定した投球にもつながる。

実は、そこには自戒も。昨年は「やり続けることができなかった」と習慣化せず、挫折をしていた。師匠と慕う内海からも「ちょっと注意された」という。あらためて「自分でやると決めたことはやり抜く」と教えられた。まだベッドでゴロゴロしたい…。そんな誘惑を断って「朝活」を全うし、マウンドで躍動する。【上田悠太】