ソフトバンク城島健司球団会長付特別アドバイザー(45)が10日、宮崎春季キャンプの視察を終了。今季17年目を迎える松田宣浩内野手(38)に「自分のキャリアをほめろ」と助言を送った。

松田は昨季、規定打席に到達していない。今季からは本職の三塁に加え一塁にも挑戦し、リチャードや中村晃と定位置を争う立場だ。もう一踏ん張り、再浮上を誓う男に対して、城島アドバイザーは「もう1回、自分がやってきたキャリアを自分でほめてほしい。これだけ数字を残して、これだけ貢献したというのもう1度確認してやってほしい」と熱弁を振るった。

松田に求めるのは「いいベテラン」の姿だ。城島アドバイザーは「彼の場合はいいベテランなんでね。球団の人間から見ても、必要なキャリアと人間性。チームが苦しいときに彼の経験とキャラクターが藤本さんを助けてくれると思う」と、ここまで培ってきたものを貫くことを期待した。

新型コロナウイルス陽性の影響で出遅れ、この日から宮崎キャンプのA組合流した松田は早速、声出しなどでチームを鼓舞。藤本監督からも「コロッとキャンプが変わったような感じがするよね」とほめられた。松田は早ければ12日の紅白戦に出場する。「城島さんにいいお言葉をいただいて、頑張ろうという気持ち。今年17年目になりますけど、毎年毎年が競争のつもりでやってきた。自分のやるべきことをやる、それが競争に勝つ一番の近道」と逆襲を誓った。【山本大地】