中日の沖縄・北谷キャンプで11日、初の紅白戦が行われた。新型コロナウイルス感染から8日ぶりに現場復帰した立浪和義監督(52)を喜ばせたのは2年目の高橋宏斗投手(19)だった。先発で予定の2回を打者6人から2三振を奪い、無安打無失点。最速152キロのストレートで勢ぞろいした首脳陣に猛アピールした。

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初回はオール直球で3番高橋周から空振り三振。2回には中京大中京の先輩にあたるドラフト2位の鵜飼航丞外野手(22=駒大)からも直球で空振り三振を奪った。威圧感のある直球にネット裏の他球団スコアラー席がざわついた。

立浪監督はまず「自分が気をつけろと言っていて先陣切ってコロナになってしまった。選手に迷惑をかけて反省しています」と謝罪。その上で監督初実戦の成果として「素晴らしいボールを投げていた。非常に期待の持てる投球が見れました」と高橋宏を評価した。

目標の開幕ローテ入りへ2回完全スタートを切ったドラフト1位右腕は「いい感覚の中で投げることができました。しっかりストライクゾーンで勝負できたことは今後の自信になると思います」。初の1軍キャンプを順調に消化。次の段階へのアピールに成功した。