11安打で6点を失い、対外試合初黒星を喫した日本ハムの投手陣だが、与四球はひとつもなかった。

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3ボールになるケースは何度もあったが、どの投手も最後はストライクゾーンで勝負にいった。その裏にあるのは、新庄BIGBOSSが投手陣に語った言葉だ。

「四球を出すくらいなら場外ホームランを」

特にいまはまだ開幕へ1カ月以上もあるキャンプ中の実戦。打たれることを避けて四球で歩かせていては、課題すら見つからない。この日先発した河野竜生投手(23)も、1回1死一、二塁のピンチに、楽天のドラフト2位安田悠馬捕手(21=愛知大)を相手にフルカウントとなったが、最後はスライダーで見逃し三振を奪った。「(BIGBOSSの)その言葉が浮かんできた。『ホームランを打たれてもいい』というくらい大胆に攻めていけたかな」と振り返った。

BIGBOSSは打撃陣にも、「追い込まれるまでは積極的に」、「2ストライク後はペッパー(軽打で投手に返すように打つ)の意識」と、明確な言葉でやるべきことを整理させる。選手にかけるひとつひとつの声は、簡潔で、的確で、効果的だ。