日本ハム新庄剛志監督(50)が15日、幼少期から憧れた巨人原辰徳監督(63)と夢のような時間を過ごした。練習試合を行った沖縄セルラースタジアム那覇で対面し、手土産に自身がプロデュースした香水を手渡すと“原タワー”に招き入れられた。至福の約50分間の中で「君の好きなようにしなさい」と背中を押されたBIGBOSS。試合では今キャンプで野手陣に徹底する初球打ちの意識が結果に表れ、8-5で巨人に勝利した。

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新庄監督が憧れの原監督からBIGBOSSとしての“お墨付き”をもらった。試合前に夢にまで見た“原タワー”に誘われ、金言をもらった。

新庄監督 (原監督から)「好きにやりなさい」と。「君の好きなようにしなさい。何かあったら僕がサポートするから」と。やっぱり、原監督もプロ野球自体を盛り上げたいっていう気持ちで、そういう言葉をくれていると思うので、本当に心強いですね。

続けてきた規格外の言動も寛容に受け入れてくれた。「僕がちっちゃい頃から見ていた原監督の横で、俺が話をしている。不思議と『誰が横に座ってんだろう』って気持ちになりましたね」。質問もぶつけながら野球談議に花を咲かせた約50分間は、進むべき道を明るく照らしてくれた。

BIGBOSS流の敬意も最大に払った。約3000万円のランボルギーニ・ウルスで球場に乗り付けた際は、ビジターユニホームの背中には「SHINJO」と書かれていたが、あいさつ前に“正装”の「BIGBOSS」ユニへ着替えた。手土産の自身プロデュースの香水「ライジングウェーブ」も「どうぞ使ってください」と渡した。

練習試合では異例のメンバー表交換に出向く際には、スタンドへガッツポーズを見せながら登場。8回には三塁コーチにも立った。「たくさんのファンの方たちが見に来てくれたので」と、無走者でも打者にサインを送るなど、姿勢を貫いた。試合が終わると一塁側ベンチ前に出てきた原監督に深く一礼した。左手で応えてくれた姿に「あいさつしたら、気にしてくれて…」と感謝。忘れられない1日となった。【木下大輔】

▽日本ハム五十幡(8回の打席で、三塁コーチのBIGBOSSからサイン)「1球目、セーフティー(バント)のサインが出ました。(高速でのジェスチャーに)おもしろいなと思いました」

▽日本ハム・ドラフト3位水野達稀内野手(21=JR四国、9回に初球を打って右中間を破る決勝打)「代打は自分から振れる準備をするのは当たり前。投手はストライクが欲しい場面。取りにきたら積極的にいこうと思いました」