ソフトバンク王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(81)が、若鷹に約6分間の猛ゲキを送った。中日との教育リーグ初戦(タマスタ筑後)で0-8の完敗。打線は5安打無得点で、投手陣は被安打13で6四球。視察に訪れていた王会長が試合後、ベンチの前に立った。

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧

「あそこ(グラウンド)に立ったら、けんかなんだよ。どんな形でも勝てばいいんだと考えないと。技術的なことは毎日毎日ずっとやってる間に積み重ねないといけないよね。だけど練習のような形にはならないんだから。試合の時はもう割り切って結果、結果、結果。どんな形でもいい。技術はコーチの人が毎日教えてくれる。だけど試合の時はどっちかというとこっち(心)だから」

中日はR・マルティネスら主力級が登板。ソフトバンクは育成を含む3軍選手が中心だったが、小久保2軍監督も「あのクラスと対戦して『仕方ないな』と僕が思うのはいいけど、選手が思ってはダメ。そこで戦うためにプロに入ってきている。評価するのは我々ですから。そこで本人の『仕方ないな』という自己評価はいらないですね」と奮起を促した。

この日は1軍の巨人戦で、高卒2年目の井上が2安打5打点1本塁打と躍動した。先制2ランはメジャー経験もある山口から、満塁で走者一掃の3点二塁打は左腕大江からで、どちらも主力級。井上と比較したわけではないが、小久保2軍監督は「1軍のピッチャーだから、しようがないで終わったら、彼らも将来がない。プロの世界では終わり。打てなかったどうしたらいいかを考えて」と、若鷹に厳しい言葉をかけた。【只松憲】