プロ10年目の広島上本崇司内野手(31)が「人生初」のサヨナラ弾を“1軍”初本塁打で飾った。

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両軍スコアレスの9回2死一、二塁から日本ハム望月の内角球とらえた。打った瞬間、前進守備の外野の頭上を越える打球。「無我夢中で走った」。サヨナラ3ランは左翼スタンドの看板に当たり、白球はグラウンドにかえってきた。「入った?」と広陵の後輩水口審判に確認し「入りましたよ」と言われ、ダイヤモンドを1周。「(ホームランは)ファームでは打ちましたけど、1軍では初ですね」。オープン戦も含め、1軍初本塁打。「まさかあそこまで飛ぶとは」と本人すら驚愕(きょうがく)の当たりだった。

サヨナラ弾は「高校でも大学でもない。それまでもない」と野球人生初。「打たないと試合に出られない。代打を送られたら終わり」。サヨナラ本塁打後にもかかわらず、引き締まった表情だった。