楽天早川隆久投手(23)が粘りの投球で、対外試合3試合連続の無失点とした。2度の1死満塁をともに併殺で切り抜けた。2回はオリックス安達をカットボールで三併に、4回は若月をチェンジアップで遊併に仕留めた。「打たせて取りたい場面でしっかり打ち取ることができた」と、5回まで6安打されるも要所を締めた。

【関連記事】楽天ニュース一覧>>

2月の練習試合から数えると計12回をゼロに抑えている。変化球も直球も状態は上向きだ。1回には宗と杉本をスライダーで空振り三振に。5回は内角への直球で宗のバットを折った。「球速以上に差し込めてるのかなと。スピード以外で求めているところがある」と手応えを感じている。

目指すのは、キレで勝負する「すごみのある真っすぐ」。155キロ左腕の冠を背負って入団した昨季は気になった球速も、今年は追い求めない。この日の最速は球団計測で147キロだった。「試したいことや前回の課題もできている。もうちょっと詰めて開幕にもっていければ」。後続の投手も無失点リレーを見せ、7試合の静岡遠征を6勝1分けで終えた。【鎌田良美】