阪神ドラフト3位桐敷拓馬投手(22=新潟医療福祉大)が、開幕ローテ入りを確定させた。オリックスとのオープン戦(京セラドーム)に先発し、5回3安打無失点。
矢野監督は開幕カードでの先発について「そうなるんかなと思う」と明言し、3戦目の27日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)を託されることが確実となった。2軍戦の大炎上から1週間。修正能力の高さも証明し切符をつかんだ。
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桐敷に心配はいらなかった。昨季パ・リーグ王者を相手に黙々と腕を振った。5回3安打無失点。キャンプでのブルペン投球の段階から「もう通用する」と高い評価をしてきた指揮官も、納得の表情だった。
「ルーキーやからね。どんどん向かっていってくれたら。期待って言われると、もちろん勝ってほしいのもそうなんだけど、勝負を思い切っていってくれたらいいんじゃないかな」。続けて、開幕カードでの登板について「そうなるんかなと思う」と明言。第3戦での公式戦初登板初先発が確実となった。
5回12失点と大炎上した13日の2軍中日戦から1週間。新人左腕はきっちり立て直してきた。「前回は(コースを)狙い過ぎてしまったので、アバウトでいくことを意識した」。打者18人のうち12人に初球ストライクを投げ込んだ。4回は先頭ラベロに二塁打を浴びるも、3番吉田正を中飛、4番杉本はスライダーで見逃し三振。「比較的、甘めにいってもバットの芯を外せた」と大胆に主導権を握った。オープン戦に限れば3試合で11イニングを投げ1失点。1度のミスに左右されない安定感があった。
入団会見ではドラフト1位森木や同2位鈴木が「日本を代表する投手に」とビッグな目標を掲げる中、「開幕1軍」「中継ぎでも先発でも投げられたらどこでもいい」と足元を見つめていた。有言実行させた今、「納得いく結果が出て、自分の中でも自信になってきた。新人王を目標にしてやっていきたい」と“上方修正”。表情も口調も力強くなってきた。
5回には梅野のサインに首を振って投じた直球が、若月に中前にはじき返された。「自分で決めたからには投げ切るっていうのが、まだ甘いのかなと感じました」と反省も忘れない。憧れの工藤公康の現役時代と同じ背番号47を背負う22歳。細部を詰め、堂々とデビュー戦に向かう。【中野椋】
◆桐敷拓馬(きりしき・たくま)1999年(平11)6月20日生まれ、埼玉県鴻巣市出身。屈巣(くす)小1年時に屈巣ニュースターズで野球を始め、川里中では行田リトルシニアでプレー。本庄東1年夏からベンチ入りし、同秋からエース。甲子園出場なし。新潟医療福祉大では1年秋に関甲新学生リーグ戦初登板。昨年阪神からドラフト3位指名を受けた直後、平成国際大戦でリーグ初の完全試合を同新記録の19奪三振で飾る。契約金6000万円、年俸1000万円。178センチ、90キロ。左投げ左打ち。(金額は推定)



