開幕ローテーション入りが決定的な中日高橋宏斗投手(19)が、初の本拠地マウンドで5回1/3を投げ、最速154キロの速球と切れ味鋭い変化球で毎回の11三振を奪う圧巻の投球をみせた。6回に走者を残して交代し、その後、後続投手がタイムリーを打たれるなど1失点だったが、被安打2で実戦調整を終えた。

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初回から全開だった。1番高部を150キロ超の直球を連発して追い込むと、139キロスライダーで遊ゴロ。マーティンには最速154キロで押し、フォークで空振り三振を奪った。中村奨もフォークでバットをへし折り、三塁線への緩いゴロ。石川昂の送球が乱れ、出塁(記録は失策)を許したが、レアードを152キロで中飛に打ち取った。

2回から4回は2度の3者連続三振を奪い、打者9人でピシャリ。5回1死から岡に初安打となる中前打を許し、松川に四球で2死一、二塁と初めてピンチを迎えるが、平沢を151キロで見逃し三振に仕留め、この回のアウトはすべて三振で重ねた。6回、先頭の高部に左翼線二塁打の後、マーティンをフォークで空振りで11個目の三振。ちょうど100球を投げ終えたところで交代した。

中京大中京からドラフト1位で入団し、高卒2年目でつかんだビッグチャンス。1軍デビューが有力視される30日のDeNA戦(バンテリンドーム)が楽しみだ。