楽天田中将大投手が冷静に開幕を見据えた。オープン戦最後の登板は6回5安打2失点。ストライクゾーン内を厳しく突くことができなかった。

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4回1死では岡本和に、5回無死では丸に、甘く入ったスライダーをスタンドに運ばれた。試合後は開口一番「いやあ良くなかったですね」と悔しさをにじませた。

良くない中でいかに打者を封じていくか。「マウンドに上がっている間、いい方向に少しでも持っていけるようにいろいろできたことは収穫」とうなずく。バッテリーを組んだドラフト2位安田悠馬捕手(22=愛知大)とは、イニング間にも意見交換。6回1死一、三塁の場面では、カウント0-1からウィーラーを外角低めのスプリットで三塁併殺打に打ち取った。この日の奪三振は1つのみも、バットの芯を外す投球には手応えを感じている。

開幕4戦目となる29日オリックス戦での先発が濃厚。ルーキーとのコンビも登板を重ねるごとに成熟度が上がってきている。「やることはやって準備はできた。もう1回メカニック面を含めてやっていって、全体的な制球が甘かったのでそこを立て直せるように」。最後に自身を見つめ直し、シーズンに挑む。【湯本勝大】