阪神の若きリリーフ陣がツバメ打線にやり返した。まずは2番手斎藤だ。新人桐敷の後を継ぎ、6回無死一、二塁で登板。150キロ超の直球と140キロ台前半のスプリットでサンタナ、長岡、オスナを3者連続三振に封じた。「初戦にああいった形で打たれてしまいましたが、とにかく強い気持ちで相手打者に向かっていくことができました」。

【ニッカン式スコア】27日の阪神-ヤクルト戦詳細スコア

25日の開幕戦は5点リードの8回に登板。サンタナに2ランを許すなど3失点で、大逆転負けのきっかけを作った。リベンジのマウンドで火消しに成功。矢野監督も「やられたらやり返すしかない。それをしっかり結果として出した。あいつも、そういうところで成長していけると思う」とたたえた。

前日26日にオスナに2ランを浴びた石井も8回から登板し1回無失点。オスナを右飛に仕留めた。若虎が試合を重ねるたび強くなり、ブルペンの層を分厚くしていく。

阪神石井(8回に4番手で1回無失点)「昨日ああいった形で失点してしまったので、今日は何とかやり返そうと思いマウンドに上がりました。3人で抑えることができて良かったです」

阪神浜地(9回に登板し1回無失点)「初登板でしたが変に緊張することもなく、チームに流れを持って来られるようなピッチングをしようと思いマウンドに上がりました。0点で抑えることができて良かったです」

◆26日ヤクルト戦での継投 プロ初先発の小川は、5回までわずか1安打、無失点と上々の投球を見せていた。ところが6回、先頭の投手の高橋に遊撃内野安打を許すとリズムが狂う。1死後青木に右前へ運ばれ、一、二塁。山田を右飛に抑えたが、村上には捕逸に続き四球で満塁。5番サンタナに中前へ2点適時打を喫し、ついに先制を許した。阪神ベンチは小川をあきらめ、左腕の渡辺を救援に送った。