阪神が逆転負けで開幕5連敗となり、95年以来球団ワーストタイの開幕5連敗の記録に並んだ。

【阪神】7月半ばに中村勝広監督休養、藤田平監督代行が指揮 最下位/95年開幕5連敗VTR

6回が勝負の分かれ目だった。伊藤将司投手(25)が今季初先発。昨季広島に3勝無敗と好相性打線で、1回から4回までは危なげなく抑えた。5回には2死一、二塁と初めて得点圏に走者を背負ったが、床田を遊ゴロに打ち取り、流れを渡さなかった。

しかし、6回に先頭西川に中前打を打たれると、2死まで持ち込んだが、4番マクブルームに左前打を放ち一、二塁とピンチに。続く5番坂倉に一塁強襲の球を糸原が捕球する間に二塁走者が生還し同点に追いつかれた。さらに、6番会沢にも内野安打を許した2死一、三塁で7番末包の遊撃のゴロを中野拓夢内野手(25)がまさかのトンネル。これが適時失策となり3点目を失った。7回にも1点を追加され、6回1/3 9安打6失点で降板。8回にも中継ぎ陣がつかまり、2失点した。

阪神打線は5回無死で今季初スタメンのメル・ロハス・ジュニア外野手(31)が左中越先制のソロを放つも、長いトンネルを抜けられない状態が続く。

▼阪神がチーム最長タイとなる開幕5連敗を喫した。68、91、95年に次ぎ4度目。68年は最終2位へ盛り返したものの、91、95年はともに最下位に沈んだ。なお31日も敗れて6連敗となれば、球団単独ワーストとなる。 

▼開幕連敗のプロ野球最長は12連敗で、いずれもパ・リーグの55年トンボ(消滅)と79年西武(2引き分け挟む)。セ・リーグでは79年ヤクルト8連敗(1引き分け挟む)。 

▼開幕5連敗以上で優勝した球団は過去2度。60年大洋(現DeNA)6連敗と、08年巨人5連敗。今季の阪神が優勝すれば、プロ野球史上2位タイの大逆転Vとなる。