ロッテ佐々木朗希投手(20)の直球が驚異的な領域に入りつつある。西武相手に8回3安打1失点で、今季1勝目。レギュラーシーズンでは9度目のZOZOマリンでの先発で、うれしい本拠地初勝利を手にした。

投じた70球の直球は、平均球速159・5キロ。カーブなど変化球を交えた全99球でも154・4キロと類を見ない数値だ。昨季、メジャーの先発投手のフォーシーム(直球)平均球速トップはジェイコブ・デグロム(35)の99・2マイル(159・6キロ)。この日の登板に限ればわずか0・1キロ差に迫った。

プロ3年目、世界でも有数の球威で攻めながら、中6日のシーズンを戦っていく。

◆ジェイコブ・デグロム 1986年6月19日生まれ、米フロリダ州出身。10年の9巡目指名、初昇格は25歳と遅咲きながら、1年目からエース級の働きで14年新人王、18年から2年連続サイ・ヤング賞。昨季は15先発中8試合が無失点、防御率1・08という無双ターンも、右腕の不調で後半戦は全休。現役最強右腕の1人だが、ケガが多く今季も開幕投手を回避し、長期離脱の見込み。通算77勝53敗、防御率2・50。193センチ、81キロ。右投げ左打ち。今季年俸3600万ドル(約43億円)は全投手中2位タイ。