阪神が開幕からの連敗を9で止め、ようやく今季初白星を挙げた。

今季初の甲子園で初回に佐藤輝明内野手(23)が1号2ラン。西勇輝投手(31)が7安打で無死四球の完封と理想の展開だった。初のお立ち台には投打のヒーロー2人が呼ばれた。

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2年目の佐藤輝は初めて経験する満員の甲子園の感想を聞かれ「最高です!」と一言。

「初球から強い当たりを打つつもりで集中して、打席に立っていました。ぎりぎりだったんですが、入ってくれてホッとしました。今シーズン(本塁打を)打てなかったので、1本目という意味でもすごくホッとしました。なかなか勝てない日々が続いた中で、今日をきっかけに、明日から勝っていって巻き返したいと思います」

完封の西勇は笑顔でインタビューに応えた。

「僕は遠征に行ってないので、連敗とか気にせず普通通りにマウンドに上がりました。途中からリズムがよくなってきて自分のテンポで投げられた。(完封は)ワンチャン、いけるかもと思っていた。チームの流れを背負っている感じだったので、何とか長いイニングを放って継投に-という一心で投げた結果が、完封だったのでよかったです。久しぶりにたくさんの方々に来てもらって、後押しというか、いつも出ないようなパワーが出ました。チームみんなで、矢野さんに笑っていただけるような試合展開にしたいです」

今季から導入されたLED照明による演出が勝利後も場内を彩った。

光を落としたグラウンドでヒーローインタビューが行われ、4基の照明にはドット絵で「VICTORY」と浮かび上がった。