怪物ではない。スターだ! ロッテ佐々木朗希投手(20)が令和の世に力を示した。オリックス戦に先発しプロ初完投を令和初、28年ぶり史上16人目の完全試合で飾った。

自己最速タイの164キロを投げ、日本タイ記録の19奪三振を奪った。1回から5回にかけての13者連続奪三振も、従来の日本記録9連続Kを大幅に塗り替える大記録になった。まだ4月10日。プロ3年目、一体どんなことを起こしていくのか。驚異の20歳が、いよいよスターダムにのし上がってきた。

◆野田浩司の19奪三振 95年4月21日、千葉マリン(現ZOZOマリン)でのロッテ戦で先発全員から毎回の19三振。阪急足立や自身が持っていた1試合の奪三振記録を更新した。風速8メートルを超える強風が、球場のスタンドに当たってマウンド上では向かい風になり、空気抵抗を受けたフォークが微妙に左右に曲がって落ち、19個のうち13個をフォークで奪った。野田は1-1の同点のまま9回で降板。延長10回に2番手の平井が打たれサヨナラ負けした。