鷹の“隠し玉”が、いよいよお披露目だ。ソフトバンク田上奏大投手(19)が、12日のロッテ戦(長崎)でプロ初登板、初先発に挑む。10代で1勝を刻めば、12年の武田翔太(当時19)以来10年ぶり。この日、同球場で最終調整を行った田上は「もう思いきってプレーして、楽しんでやっていきます」と、初々しく意気込んだ。

斉藤1軍投手コーチは、田上が「千賀2世」になることを期待した。投手練習を見守り「千賀の後継ぎ。本格派なので、ああいう道を歩んでくれたら一番いいかなと思います」。エース千賀もプロ2年目の12年4月に育成から支配下登録され、同月に1軍デビュー。今回の田上と、境遇はぴったり重なる。同コーチは「本来持っている力さえ出せれば、十分にやっていける」と背中を押した。