開幕から16試合でわずか1勝と低迷する阪神。

投打とも総力を挙げるが、現在は1分けを挟んで5連敗中と泥沼から抜け出せずにいる。

ここまでの苦闘ぶりは多くのデータが示しており、中でも象徴的なのは勝率6分7厘(1勝14敗1分け)というプロ野球ワースト記録。

14日の中日3回戦で待望の2勝目をつかめるか。

<阪神泥沼アラカルト>

◆大逆転負けスタート 開幕戦の3月25日ヤクルト戦は、一時8-1と大量リード。ところが救援陣が炎上し、最後は10-8で敗れた。開幕戦での7点差逆転試合は、プロ野球2度目という歴史的な屈辱だった。

 

◆主催開幕カード3連敗 3月25日からの京セラドーム大阪での開幕カード、ヤクルト3連戦に3連敗。2リーグ分立後球団6度目だが、過去5度はいずれも敵地。阪神主催の試合では初だった。

 

◆球団ワースト開幕6連敗 3月31日の広島戦に敗れ、開幕戦からの連敗は6に伸びた。過去3度あった5を超え、球団ワーストを更新した。

 

◆セ最長開幕9連敗 4月3日の巨人戦を落とし、開幕9連敗。79年ヤクルト8連敗を抜き、セ・リーグ最長となった。

 

◆セ最速借金10 4月9日広島戦に惜敗し、1勝11敗1分け。13試合目での借金10は、セ・リーグ史上最速での到達となってしまった。

 

◆プロ野球史上最低勝率 4月13日の中日戦に敗れた時点で、1勝14敗1分けの勝率6分7厘。開幕緒戦で未勝利チームの「0割0分0厘」を除くと、プロ野球で記録された最も低い勝率となった。

 

◆球団最速首位から10差 4月13日に首位巨人が勝ったため、最下位阪神とのゲーム差は10に開いた。16試合目で首位に2桁ゲーム差をつけられたのは、89年の18試合目を抜き球団最速。

 

◆開幕6カード勝ち越しなし 4月12、13日の中日戦に敗れ、同3連戦の負け越しが決まった。開幕から連続6カード勝ち越しなしは阪神最長。72、90年の5カードを上回った。