最速151キロ右腕でプロ注目の関学大・西隼人投手(4年=福岡大大濠)が、8回5安打無失点の快投を披露した。

5回2死一、二塁の場面は速球で空振り三振を奪った。6回も2死一、二塁のピンチを背負うが外角148キロ速球で見逃し三振。要所でコーナーを突く丁寧な投球が光った。

この日はNPBの複数球団が視察。最速150キロを計測するなど、速球は140キロ台後半の球威を保った。「調子が良くなかった分、狙ったところに投げ切れた。味方が点を取ってくれるまで点をやらない」と振り返った。シーズンのチーム初勝利に導いた。

本荘雅章監督(50)も「『とにかく粘り強く』と言っていた。粘りの投球をできた。今日は新しい、投球らしい投球をしてくれたのがうれしかったし、収穫」と話し、低めへの制球を評価した。