阪神矢野燿大監督(53)が26日からの中日3連戦(甲子園)は接戦に競り勝つ青写真を描いた。「中日はいい投手が多い。うちも少ない失点で粘りながら、どう点を取っていくのか。1本の安打で、どれだけ先の塁に行ける、アウトになっても1個進める。そういうしぶとさが大事」。積極的な走塁で少ないチャンスを生かしたいところだ。

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24日ヤクルト戦(神宮)では、いずれも今季最多の16安打11得点、3本塁打で打ち勝ったが、中日は大野雄、勝野、高橋宏と好投手の先発が予想される。前回対戦は大野雄に7回で1点、勝野に7回無得点と抑え込まれている。今季すでに0封負けも6度あるだけに、気を引き締めてかかる。

今季チームは1点差は1勝10敗、2点差は0勝3敗と競り合いを落とし、歴史的な低迷を味わった。競り勝つ自信を取り戻し、借金15の返済へ勢いをつける。

▼阪神は今季、2点差以内の試合で1勝13敗と、借金12を計上している。接戦だけに、各試合でいずれも逆の目が出ていた可能性は十分にあった。仮にこれが逆の13勝1敗で貯金12と仮定すると、今季通算成績は17勝8敗1分け、勝率6割8分。巨人16勝10敗の6割1分5厘を抑え、首位を走っていたことになる。1試合あたりの僅差が積み重なり、歴史的な低迷につながっていることがうかがえる。