専大が、タイブレークの末に東農大に先勝した。9回に3-3の同点に追いつかれたが、タイブレークで10回表に4点を奪った。斎藤正直監督(62)は「追いつかれてほぼ負けゲームだったので、これはうれしい勝利。なんとか勝ち点を挙げたい」と話した。

10回1死満塁で適時二塁打を放った4番の今里凌内野手(4年=専大松戸)は「僕が打てたらチームも乗ると思った。1カード目からいい当たりがなかったので、これくらいはしないと」と冷静に振り返った。

プロ11球団のスカウトが視察に訪れる前で、今秋ドラフト候補の菊地吏玖(りく)投手(4年=札幌大谷)が先発した。1-0で迎えた3回に2安打を許し四球もからんで同点に追いつかれた。完投する予定だったが、4回1失点で降板。「体のバランスが合っていなかった。ボールがうわずってしまった」と反省していた。

第1週は、3連投とフル回転した。その後はしっかり入浴し、食事面やストレッチなどにも気を使ってコンディションを調整し「体の状態はリセットできた」。しかし、普段よりも試合前日の走り込みの量を多くしたことが、投球フォームのわずかな崩れにつながった。「下半身が粘ることができていなかった。次回は絶対に勝ちます」と気持ちを切り替えていた。