24日のオリックスロッテ6回戦(京セラドーム大阪)で、ロッテ佐々木朗希投手(20)に、白井球審が詰め寄った場面について、日本野球機構(NPB)に「相当数」の意見が届いた。井原敦事務局長が26日、「相当数、寄せられているそうです」と話した。正確な数字は数えていないようだが、10件、20件という規模ではないという。

その試合は、佐々木朗が先発し、2回2死一塁、オリックス安達への3球目、ボール判定。佐々木朗の態度に対して白井球審がマウンドへ詰め寄り、硬い表情で声をかけていた。

 

◆白井球審詰め寄った場面のVTR 24日オリックス戦の2回2死一塁、安達を2球で追い込んだ佐々木朗の3球目がボールと判定された。杉本は二盗に成功。佐々木朗が二塁方向から本塁方向へ向き直った直後、白井球審が厳しい表情で詰め寄りながら言葉をかけると、松川が制止しようと間に入った。試合後、白井球審は「別に話すようなことはないんで」とノーコメント。井口監督は「球審はもっと冷静にやらないといけないと思いますし、当然判定に対しては何も我々は言ってはいけない」と話した。

公認野球規則の8・02審判員の裁定の【原注】には「ボール、ストライクの判定について異議を唱えるためにプレーヤーが守備位置を離れたり(中略)宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば、試合から除かれる」と記されている。

 

◆白井一行(しらい・かずゆき)1977年(昭52)10月3日生まれ。明石高から甲賀総合専門学校を経て97年2月1日にパ・リーグ審判部入局。00年8月8日オリックス-ロッテ18回戦(倉敷)で1軍初ジャッジ(三塁塁審)。昨年9月18日にNPB審判員で98人目、現役では18人目の1500試合出場を達成。昨季を終えて1523試合出場は歴代94位。18年のNPBアワーズでは「審判員の中で最も声が大きい」などの評価で審判員奨励賞を受賞。日本シリーズ出場は14、16、18、21年と4度。審判員袖番号は20。