ソフトバンクが、現在の球団名となった05年から通算1000敗目を喫した。昨年までの17年間で990敗。この日、西武に敗れて今季10敗目となり、通算黒星が大台に乗った。接戦を落とした藤本博史監督(58)は「なんか、ちぐはぐとした試合でしたよね。できることをやっていかないと、こういう形になってしまいますよね」と悔しがった。

敗戦の中で、光明もあった。主砲の柳田悠岐外野手(33)が、3回無死でバックスクリーン中段に飛び込む特大の本塁打。これが左肩痛からの復帰後初となる2号ソロとなった。26日の1軍復帰から3試合目。今月1日楽天戦から約1カ月ぶりの1発に「真っすぐをしっかり捉えることができました。いいスイングができたと思います」と振り返った。

空砲にはなったが、主砲の復調弾に藤本監督も「まだ本調子じゃないとは思いますよ。でも、天性のものというかね。打席には入ったらしっかり集中してやってくれている。しっかりと試合にも貢献してくれているんじゃないかな」と、ほっとした表情を浮かべた。

2点を追う8回には2死一、三塁の好機をつくり、藤本監督が「ジョーカー」と呼ぶ切り札の代打・牧原大を投入。だが西武平良の前に空振り三振に倒れ、あと1本が出なかった。これで4月の成績は9勝10敗1分けと黒星が先行。29日からは敵地仙台で、2ゲーム差で追う首位楽天と3連戦を戦う。【山本大地】

▽ソフトバンク藤井(6回からの2イニングを4奪三振で無失点)「あまり考え過ぎず、自分が出来ることをやろうと思ってマウンドに上がりました。ピンチをつくってしまいましたが、開き直って投げることができました」

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