楽天涌井秀章投手(35)が、9回1失点で2年ぶりとなる完投勝利を収めた。これで先発登板で通算150勝とし、史上33人目の快挙を達成した。

初回からテンポよく投げ込み、6回先頭に三塁打を打たれ無死三塁としても、慌てることはなかった。「ノーアウトのときは1点取られてもいいと思っていた。1アウトとれたんで、結果的ピッチャーゴロでうまく打ち取れた」。3者連続で打ち取りピンチを脱した。

7回にヌニエスにソロ弾を浴びるも、その1点にとどめ114球を投げきった。完投は、20年8月5日ソフトバンク戦(楽天生命パーク)で完封して以来2年ぶり。

先発通算150勝という節目を完投で飾り「まず今日は疲れたので、次の登板はちょっとおいときたいと思います。まずは疲れを取ります」と、汗をぬぐった。

 

○…楽天石井GM兼監督(完投勝利の涌井を称賛)「初回から真っすぐも強くてスライダーの切れもよくて、全体的に球の精度高かったので、ある程度試合を支配できるボールを投げていた」

 

○…涌井が20年8月5日ソフトバンク戦(完封)以来の完投勝利。札幌ドームでの完投勝ちは西武時代の09年9月21日以来13年ぶり。無四死球試合はロッテ時代の19年4月16日ソフトバンク戦以来となった。これで先発では区切りの150勝目(救援で3勝)。現役の先発150勝はヤクルト石川(178勝)に次いで2人目になる。ともに現役トップの通算完投を60、通算無四死球を14とした。

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