禁断のブーイング連発がサヨナラを呼んだ?

阪神が今季初のサヨナラ勝ち。同点の9回、押し出し四球で決着した。

最初のブーイングは1死二塁で、佐藤輝明内野手(23)を迎えた場面。すかさずヤクルトベンチが申告敬遠を告げると、超満員の観衆は感染対策を意識してやや遠慮気味にブーイング。

その後、2死一、三塁となって代打に糸井嘉男外野手(40)が告げられると割れるような大拍手が起きたが、再びヤクルトは敬遠を選び、全ての塁を埋めた。めずらしい1イニング2度の申告敬遠。しかも期待の高い強打者2人が歩かされただけに、ファンも我慢できず、ついに大音量のブーイングを“解禁”した。

ヤクルト大西は続く山本泰寛内野手(28)に対し、ボールが先行。カウント3-1から最後の1球も高めに大きく外れた。3年目の右腕にとっては初めて味わう甲子園の「圧力」だった。

 

▼阪神が今季初のサヨナラ勝ちを収めた。昨年9月4日巨人戦(甲子園)で、大山がビエイラから逆転サヨナラ本塁打を放って以来。押し出し四球に限ると、15年5月28日楽天戦(甲子園)で福留が戸村から選んで以来、7年ぶり。

▼山本は2年連続で、阪神のシーズン初のサヨナラ打点を挙げた。移籍1年目の昨年4月3日中日戦(京セラドーム大阪)で、自身初のサヨナラ打となる中越え二塁打を福から打った。