静岡大が、創部初の2季連続優勝に王手をかけた。日大国際関係との首位攻防戦に11-4の8回コールドで圧勝。8日の日大国際関係戦(清水庵原球場)に勝てば、8年ぶり4度目の春の優勝が決まる。

8回の猛攻で試合を終わらせた。二塁打と三塁打に単打5本を重ね、8得点。3-4の1点ビハインドから、一気にコールド勝ちへ持ち込んだ。同点適時打を放った竹田龍平内野手(4年)は「スクイズを失敗した後、気持ちの切り替えができた。4年生が頑張っていたので、自分も奮起した」と強調。勝ち越しの2点三塁打を放った代打・吉川(きっかわ)竜太捕手(4年=島田高出)は「会心の当たりでした。自分の不調でチームに迷惑をかけた分、貢献できてよかった」と笑顔を見せた。

投手陣も粘った。先発の古川陽都(3年)が6回途中4失点で降板。継投した速水(はやみず)龍太(4年)が2回2/3を1安打無失点に抑えた。高山慎弘監督(41)は「4年生が攻守でよく頑張った。頼もしく見えた」と目を細めた。

昨秋はコロナ禍のため、リーグ戦が短縮。6戦全勝による15季ぶりの優勝だった。今季は11試合を終え、静岡産大に1敗しただけ。2季連続優勝にふさわしい実力を証明するため、日大国際関係戦2連勝で頂点に立つつもりだ。【山口昌久】